医療脱毛機メディオスターが最近導入が増えている理由は?
医療脱毛といえば、従来ではアレキサンドライトレーザー脱毛が主流でした。最近では大手のクリニックでも増えてきているのがメディオスターNEXT Proレーザー脱毛器が注目を集めています。
最近よく聞くメディオスターNEXT Proって?
メディオスターはダイオードレーザーを用いた医療レーザー脱毛機器です。今までのアレキサンドライトのように毛の細胞を焼いて脱毛をする方法とは全く異なる方法で脱毛をします。
ジェントルレーズ | メディオスター | |
---|---|---|
方式 | アレキサンドライトレーザー | SHR(蓄熱式) |
レーザーの強さ | 強い | 弱い |
痛みの感じ方 | 輪ゴムではじかれる感じ | ぬるっとした感じ |
炎症 | あり | 起こりにくい |
患部への冷却オイル | 使わない | 使う必要あり |
脱毛効果の現れ方 | 二週間ほどでほぼツルツルになる | ツルツルとまでは行かないが産毛が残る感じ |
日焼けの肌に | お勧めししない | 使える |
産毛対応 | 効果が弱い | 効果的 |
剛毛対応 | 容易 | 時間がかかる |
幹部を冷やす必要 | あり | 無し |
全身施術の時間 | 約2時間 | 約1時間 |
施術回数の目安 | 5~7回 | 5~7回 |
施術間隔の目安 | 6~12週ごと | 6~8週ごと |
施術期間の目安 | 最短で5回程度 | 最短で8回程度 |
取り扱いクリニック | 標準的 | まだ少ない |
顔に施術した場合の参考価格 | 120,000円(5回) | 96,000円(4回) |
メディオスターは発毛因子であるバルジ領域を熱で破壊する事によって脱毛を行います。バルジ領域は毛母細胞よりも浅い位置にあります。発毛因子とは毛母細胞に発毛を促す部分で、そこを上手く壊して、発毛の指令を出せないようにしてやることで、今後毛が生えてこなくなるという最新の理論に基づいています。メディオスターNeXT PROはこのバルジ領域のみをターゲットとしている機器で、痛みを伴う(やけどを伴う)ような強いエネルギーを照射する必要が無いのが特徴です。
メディオスターNEXT Proは痛くない?
メディオスターNEXT Proを使うと、何のメリットがあるのかと言えば、一番大きなものは、痛みが少ない点です。弱いエネルギーを上手くコントロールできるように設計製造されているので、痛みをあまり感じません。少なくともやけど感は激減されます。かつてのレーザー脱毛は痛みがあるのがデメリットだったのですが、メディオスターでは痛感神経も多く集まっている毛母細胞の場所より、より浅い部分のバルジ領域を低出力で攻めますので、過去の機器と比べて痛くないわけです。
逆を言えば、皮膚の浅い部分を攻めるわけで、強いエネルギーで熱せられてしまうと、やけどしたり痕が残ったりのデメリットを懸念しますので、必然的に弱いエネルギーしか使えないとも言えます。弱いエネルギーだと、上手くコントロールできる機器でなければ、何の効果も無い熱照射を続けてしまいかねません。メディオスターNEXT Proは、この点に注力されていますので、1ヶ所に連続的にレーザーを照射してじわじわと熱を加える「蓄熱式」で行います。
この比較的に耐えやすい痛みは、Vラインなどの痛みを感じやすい部位には有効で、ジリジリと熱が被ってくる感じですので、比較的に選択しやすい施術方式になります。
今までレーザーは痛いから、何回も光脱毛で通うしかないと諦めていた人にとっては非常に嬉しい事ではないでしょうか。
メディオスターは肌の弱い人にも使えます
メディオスターはアレキサンドライトレーザーのように、焼ききるというより低出力で熱を加えてじんわり攻める方式ですので、肌への負担が軽くなり、痛みも少ないです。そのため、肌バリアが低下しにくく毛嚢炎や肌荒れのリスクも少なくなります。メディオスターには照射口に冷却装置が付いており、冷やしながら照射が行えるため痛みも軽減されます。
一般的に、レーザーは、黒い色に反応して熱に変換されるという性質があります。ということは、毛だけではなく表皮のメラニンにも熱の影響がでるわけです。多くの医療脱毛機は、表皮にメラニン量が多い場合(つまり色黒肌の方)はやけどのリスクが高いため医療脱毛の施術を行うことができません。
アレキサンドライトレーザーは、波長が短くメラニン吸収率が高いという特はご存じでしょうか。表皮のメラニンが少ない場(色白の人)合は、低出力でもしっかり毛のメラニンに吸収されるため、肌へのダメージを抑えて毛根へ強力にアプローチできる一方、表皮のメラニン量が多い(色黒の人)場合には、逆に肌に与えるダメージも大きくなりがちです。
一方、メディオスターNeXT PROは、アレキサンドライトレーザーと比べてメラニンの吸収率が低く、波長の長いダイオードレーザーを搭載していて、照射するレーザーのエネルギーも弱いため、表皮への影響は最小限に抑えることができます。
つまり、表皮のメラニンが多くても(色黒の人でも)、ダメージを抑えながらバルジ領域に熱を伝えることができます。
さらにレーザーは毛の成長期のタイミングでないと効果を感じにくいのですが、メディオスターは毛根と毛が離れた退行期についても脱毛効果が期待できます。休止期以外に期間に照射された部位の効果も期待でき、結果的に脱毛期間が短く済んでしまいます。メディオスターは、毛が細くてレーザー照射が難しいケースが少ないため、短期間の脱毛で完了する事が多いのです。(注意)毛周期を無視して使用できるという意味ではない。
メディオスターNEXT Pro を使えば、毛周期を気にしなくて良いの?
よく誤解されて表現される点です。「メディオスターは退行期についても脱毛効果が期待できます。」という表現をしたりしますが、メディオスターNEXT Proであっても毛の黒い色に反応して熱を発生させるという作用は、他の医療脱毛機と同じです。つまり、永久脱毛効果を発揮できるのは、メラニンを多く含む成長期の毛に対してです。
メディオスターの弱点は
効果がすぐに確認できない点です。脱毛施術を受けたからといって、パサッとツルツルになる分けではなく、徐々に産毛になり、毛が薄くなってきたという感じになります。一般的なレーザー脱毛器のように施術後約1~2週間でポロポロと毛が抜けてるようなわかりやすさはありません。
ヒゲ脱毛の場合は、毛周期があるので、1~2ヵ月は最低ラインと心得ておきましょう。
まとめ
メリット
・痛みは少ない
・やけどしにくい
誤解してはいけないこと
・痛みがないわけではない
レーザーの波長や出力、そのコントロールで効果的かどうかを計るので、どのレーザーだからよいとかの単純なものではない。
バルジ領域を攻めるからといって、短期間で脱毛完了するわけではありません。成長期の毛にしか十分な脱毛効果は出せない点は他と変わりませんので、毛周期に合わせて施術を行う必要があります。ただ、効果的に毛周期に合わせやすく、取りこぼしが少ないため結果的に短期間に感じられるというメリットはあります。それでも、結果的に一年近く(一年前後)、脱毛完了するまでに必要になるケースもあることは覚えておきましょう。